Simon Gardner(Savage Horticulture Limited ゼネラルマネージャー)
ニュージーランドの最東端に位置する、イーストケープ。
豊かな自然が残るこの土地で、MOUNTAIN HARVESTのマヌカハニーは生まれています。
私たちが大切にしているのは、単に高品質なマヌカハニーを届けることではありません。
土地の個性を活かすこと。
自然と共生すること。
そして地域の人々とともに持続可能な養蜂を続けること。
この3つが、MOUNTAIN HARVESTの根幹にあります。
今回は、MOUNTAIN HARVESTを製造するSavage Horticulture Limitedのゼネラルマネージャー、サイモン・ガードナー氏にインタビューを実施。
ブランド誕生の背景から、シングルソース・ノーブレンドへのこだわり、地域コミュニティとの関わり、日本市場への想いまで、率直に語っていただきました。
サイモン・ガードナー
01 なぜMOUNTAIN HARVESTはイーストケープにこだわるのかー手つかずの自然が残る産地
「なぜイーストケープなのか?」という問いに、サイモン氏は静かに、しかし確信を持って答えました。
「イーストケープエリアに住んでいる人口約5万人のうち4万5千人ほどがギズボーンに集中しています。それ以外の広大なエリアはほとんど人が住んでいません。
ワインと同じように、土地の気候や土壌、日照時間、降雨量、海との距離などが風味に影響します。都市化が進んでいないということは、汚染源も少ないということです。」
手つかずの自然が広がるこの地域では、土地を集約的に使う必要がなく、化学肥料や殺菌剤、殺虫剤、除草剤に依存しない環境を維持できます。
また、日本向けに輸出されるすべての蜂蜜はグリホサート検査を実施し、その結果を確認したうえで出荷されています。
02 なぜシングルソース・ノーブレンドなのか
MOUNTAIN HARVESTの大きな特徴のひとつが、シングルソース・ノーブレンドであること。
複数の産地の蜂蜜を混ぜて味や品質を均一化するのではなく、自社で管理する巣箱から採れた蜂蜜だけを使用しています。
「抽出から加工、梱包まですべて自社で行います。これは品質管理のためだけでなく、地域で働く人々を雇用し、地主へ利益を還元するためでもあります。」
単一畑のワインがその土地の個性を宿すように、シングルソースのはちみつも産地そのものの風味を持ちます。ブレンドによる均一化ではなく、土地が生み出す本来の味を届けたい—そのこだわりは、品質への追求であり、同時に地域とのつながりを守る選択でもあります。

03 15人の養蜂家と5,000の巣箱が支える品質
高品質なマヌカハニーづくりは、自然との繊細なタイミングの積み重ねです。
「マヌカの開花期間はわずか6週間。その最初から最後まで、密集した場所に巣箱を置かなければなりません。」
早すぎても遅すぎても、ミツバチは他の花の蜜を集めてしまい、マヌカハニーとしての純度が落ちてしまいます。場所によって開花時期が異なるため、定期的に現地を訪れてミツバチの健康を確認し、地主と密に連携しながら、周辺環境にも配慮した管理を行っています。
現在、15名の養蜂家が200の拠点に5,000の巣箱を管理しています。
全員が創業者ビル・サベージによる指導を受け、安心して働き続けられる環境が整えられています。さらに冬季には自社の柑橘類農園でも働くことで、年間を通じて安定した雇用が確保されています。
「ビルの最大のモチベーションはコミュニティです。養蜂家に市場平均以上の給与を払い、その家族が豊かになることを、彼は何より誇りにしています。」
MOUNTAIN HARVESTの品質は、こうした人々の手によって支えられています。
04 創業者ビル・サベージが守り続けてきたもの — ビル・サベージの50年
50年以上にわたり養蜂を続けてきた創業者ビル・サベージ。
その原動力について、サイモン氏はこう語ります。
「ビルの最大の情熱は養蜂そのものです。自然が好きで、ミツバチが好きで、地主と一緒に仕事をするのが好き。でも彼の一番の原動力は『地域コミュニティ』なんです。」
ビルは長年にわたり地域への還元を続けてきました。
子どもたちへの教科書支援、地域スポーツチームへのスポンサー活動、そして100万本以上のマヌカ在来木の植林。
養蜂事業を通じて得た利益を地域へ循環させることを大切にしています。
「マヌカハニーを日々の習慣としている多くのお客様から前向きなお声をいただくことも、彼にとって大きな活力になっています。」

05 ブランド再構築の舞台裏
現在のMOUNTAIN HARVESTは、最初から今の姿だったわけではありません。
もともとは海外市場向けのブランドとして誕生しましたが、その後ブランドのあり方を見つめ直す転機が訪れました。
「当初のパッケージには、マオリ文化に関する物語が使用されていました。しかし、その扱いが適切ではないことが判明し、2018年頃に供給を停止しました。」
改めてブランドとして何を伝えるべきなのかに向き合うきっかけとなったのがコロナ禍でした。
輸送方法の見直しや品質管理体制の再構築を進める中で、ブランドそのものを再設計することになったといいます。
「不適切だった要素を取り除き、ブランドの哲学を一から整理しました。私たちが本当に伝えるべきなのは、イーストケープの自然や人々とのつながりだったのです。」
現在のMOUNTAIN HARVESTは、こうした再出発の中から生まれました。
06 自然とともに続くために
MOUNTAIN HARVESTでは、環境負荷を抑えた持続可能な養蜂にも取り組んでいます。
「私たちの巣箱はすべてギズボーンの拠点から車で2時間以内にあります。ヘリコプターを使ったり、長距離移動を前提とした運営とは大きく異なります。」
地主との7年間にわたる長期契約のもと、道路整備や土地管理なども協力しながら進めています。
さらに在来種であるマヌカの植林は、ミツバチの蜜源を守るだけでなく、土壌浸食の防止や水源保全にもつながっています。
自然を守ることは、未来の養蜂を守ること。
それもまた、MOUNTAIN HARVESTが大切にしている考え方です。
07 本物のマヌカハニーを見分けるために— UMFとFernMark
市場には多くのマヌカハニーが流通しています。
その中で、本物を見分けるには、何を確認すればいいのでしょうか。
「2018年、ニュージーランド政府はマヌカハニーの科学的定義を設けました。4つの成分とDNAマーカーによる検査に合格しなければ輸出できません。」
サイモン氏は、購入時の確認ポイントとして以下を挙げます。
・UMFマーク+ライセンス番号(品質基準を満たしていることの証)
・バッチ番号による検査結果の確認 (製品管理情報)
・RMP(リスク管理プログラム)番号の記載
・FernMark(ニュージーランドの信頼できるブランドである証)
「日本の消費者は、サプライチェーンや化学物質の使用状況について、鋭い質問を投げかけてくると期待しています。私たちはそのすべてに答えられる準備ができています。」
透明性こそが信頼につながる—それが、MOUNTAIN HARVESTの姿勢です。

08 日本の皆さまへ
「日本の消費者は非常に鋭く、知識が豊富だと思っています。食品の産地や成分に強い関心を持ち、サプライチェーンについても本質的な質問を投げかける。そうした方々と向き合えることを嬉しく思っています。」
また、マヌカハニーとの付き合い方についても、こんな考えを語ってくれました。
届けたいのは、日々のケアにできるだけ自然なものを取り入れたい方たちだとサイモン氏は語ります。 「40〜50代になってから高グレード(UMF15・20)を求める方が多いですが、もっと若い世代や子育て世代にも、毎日の暮らしの中で取り入れてほしい。UMF8や10を毎日ティースプーン1杯。それだけでも日々の習慣になります。」
「MOUNTAIN HARVESTは、ビル・サベージが地域社会への思いから生み出した、本物の自然食品です。市場でも非常に美味しく、なめらかな口当たりのマヌカハニーだと自負しています。私たちはこの製品を責任を持ってお届けします。」

MOUNTAIN HARVESTのマヌカハニーは、イーストケープの豊かな自然だけでなく、その土地で暮らす人々、養蜂家、地主との長年の信頼関係によって支えられています。
シングルソース・ノーブレンドへのこだわりも、品質だけを追求した結果ではありません。
土地の個性をそのまま届けること、地域へ利益を還元すること、次の世代へ自然を残すこと。そのすべてが、MOUNTAIN HARVESTのマヌカハニーづくりにつながっています。これからも、イーストケープの自然と人々が育んだマヌカハニーを、日本の皆さまへお届けしてまいります。
※本記事に記載の健康に関する情報は、研究報告や生産者の見解に基づくものです。個人の体質や状態により効果は異なります。
※UMFライセンス番号:1075 | 取扱・分析:Analytica Laboratories(第三者機関)
